『京都バレエ プティ・コンセール』とは?
文:吉田智大(プロデューサー)
主催は2010年創業の株式会社ソイプランニング。
横浜とパリを拠点とし、バレエやダンスの公演運営やメディア運営を致しております。
このコンセプトの公演は初開催となるので、この公演について、楽しみにしていただきたいポイントや公演実施の経緯についてお伝えしたいと思います。
【京都バレエプティコンセール】=(【SHIVER】+【横浜バレエフェスティバル】)/2
弊社が出がけるバレエ公演のTOPブランドの”SHIVER”と”横浜バレエフェスティバル”
この2つのエッセンスを凝縮し、1000人前後の中規模の劇場で実施するという新しいコンセプトの舞台が今回の『京都バレエプティコンセール』で日本初開催になります。
2020年8月17日・18日にSHIVER京都をロームシアター・ノースホールで初開催をした際に、ご来場のお客様から直接「また京都に戻ってきてほしい」と声をかけていただきました。
暑くてたまらないけど、明日も来ますと2日間通っていただいた方、ダンサーが頑張っているからどうしてもお小遣いを上げたいとおっしゃられた方(笑)、など、SHIVERならではのお客様との距離感でお伺いできた会話から、翌年の舞台の検討が始まりました。
しかし、横浜バレエフェスティバルをそのまま京都に持ってくるには大規模すぎ、SHIVERだけではご覧になれる人数に限りが出てしまう。そこで、2つのタイプの舞台の魅力を凝縮させたもの。それを『京都バレエ プティ・コンセール』として生み出し、初披露させていただく事に致しました。
SHIVERとは?
100人以下のお客様の目の前(1~2m)でワールドクラスのダンサーが踊り、かつ、ダンサーとのトークセッションやアンコールなどを加えたライブ感覚の舞台。今までパリ・東京・横浜・長野・京都で開催実績があり、各地で好評を博す。
横浜バレエフェスティバルとは?
2000人以上入る大きな会場でしている1日でワールドクラスダンサーによるクラシックバレエも先端のコンテンポラリーダンスも存分に味わえる舞台。2015年から続く、横浜の夏を彩る風物詩。
出演ダンサー
英国を代表するイングリッシュ・ナショナル・バレエ団の最上位ダンサーである加瀬栞さんは、ロンドンで数年前にお会いしてからずっとオファーをさせて頂いていたのですが、ようやくご出演いただける事になりました。初めてイギリスで舞台を拝見してから考えると約5年越しでの実現ですので、大変楽しみにしております。
加瀬さんと踊られる、元バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のプリンシパルの厚地康雄さんは、その王子様の存在感を楽しんでいただきたいです。使い古された表現で恐れ入りますが、”日本人離れ”しています。
ソロで瀕死の白鳥を披露していただく、佐々晴香さんはスウェーデン王立バレエの最上位ダンサー。今回踊られる予定の動画が公開されておりますが、その存在感は小さなスマホの画面でさえ強烈で、生で見られる事を私も楽しみにしております。
二山治雄さんは元パリ・オペラ座の契約団員で、ローザンヌ国際バレエコンクールで世界1位になった際にTVや新聞で大きく報道されたため、ご記憶の方もいらっしゃるかと思います。
二山さんとは同時期にパリに住んでいたこともあり、パリ・オペラ座の舞台で拝見する事もありましたし、様々な機会でお会いしていました。天賦の才におぼれず、感心するという表現を超えるほどの努力家で、今回も世界トップクラスの魅せるダンスを披露してくれると思います。
松浦祐磨さんは若手にも関わらず、”男”の迫力を見せられる、ダイナミックな踊りが大変魅力な新進気鋭のダンサー。
YAGPバレエコンクールで世界1位となり、その後、世界トップバレエ学校の1つである英国ロイヤルバレエスクールに進学。そこからアメリカのトップカンパニーであるアメリカン・バレエ・シアターで昨年からプロのキャリアを歩み始められており京都の皆様にご覧いただくのが楽しみです。
第1部のクラスショーイングと第3部の10 minutes entertainmentの進行役を務めて頂くのは、横浜バレエフェスティバルの芸術監督でもある、遠藤康行さん。
ダンサーの魅力を引き出すのが上手く、また、ちょっと無茶ぶり(笑)をされる事もあるので、ダンサーとの絡みがある1部と3部では何が飛び出すか、ご期待下さいませ。
京都バレエプティコンセール。1夜限りの舞台で皆さまにお目にかかれることを楽しみにしております。
株式会社ソイプランニング
Soyplanning Europe SARL
吉田智大